外壁・屋根・窓リフォーム
塗り替え
建築後10年程度経つと、屋根や壁には色あせや塗膜剥離が表れ始めます。屋割れや雨漏りが目立つようになった際は、塗り替えによって対処をすることが可能です。塗膜を回復させれば屋根、外壁ともに防水機能を維持させることができます。亀裂などは塗り替え時に処置することもできます。貼り替えやカバー工法よりもコストを抑えることができ、美観も保つことができる工法です。遮熱塗料など、機能性のある塗料を使用すれば室内の省エネにもつながりますので、ぜひご依頼ください。
葺き替え・貼り替え
屋根材が瓦やトタンである場合は、基本的に葺き替えにて対応をし、外壁に関しては貼り替えを行います。葺き替え・貼り替えを行う際に軽量素材を選べば耐震性の向上も狙えます。特に瓦においては、軽量金属屋根に葺き替えることが近年人気です。
新しい建材へ交換となるため、新築のように美しくすることができます。既存のものとは違ったテイストの建材を選べば、外観の雰囲気を変えることも可能です。
カバー工法
既存の屋根や外壁の上に新しい建材を重ね張りする「カバー工法」は、近年多く行われているリフォーム方法です。既存の屋根や壁を解体しなくてもよいため、葺き替え・貼り換えよりも低コストで行うことができます。新品の建材を使用するため、葺き替え・貼り換えと同じように外観を美しくすることが可能です。また、断熱性能や防音性能も向上します。屋根に使用する建材はとても軽量であるため、建物への加重を心配する必要もありません。
窓リフォーム
窓リフォームにはその目的に合わせて、断熱リフォーム、防音リフォーム、シャッター取り付けリフォームなどの種類があります。
断熱リフォームでは内窓を設置する方法と高断熱性の窓ガラスに取り換える方法があります。このリフォームを行うことによって、夏の暑さや冬の寒さが窓を通して室温が変化してしまうのを抑えられます。外気の影響を減らすことができるので、冷暖房の効率の上昇にもつながり、電気代も節約できます。
防音リフォームでは高防音性の窓に取り換えます。たとえば室内で楽器演奏の練習をする場合には、このリフォームを行っておくことで室外に音が漏れることを防げ、近所迷惑になることも避けられます。また、防音リフォームは室外の音を遮ることもできます。沿線に物件があり昼夜騒音に悩まされているなどといった場合にも防音リフォームは効果的に働きます。
雨戸やシャッターの動きが悪くなった場合は、シャッター取り付けリフォームを行います。近年はリモコン式のシャッターに取り換えるケースが増えています。リモコン式なら窓を開けずともシャッターの開閉を行えるため、防犯性と利便性を両立できるのがメリットです。
窓リフォームを行う際に使用する窓ガラスにも、リフォームの目的に合わせて一般的なものから特殊なものまでさまざまな種類があります。
窓ガラスは大きく「一般ガラス」と「機能ガラス」に分類することができます。それぞれ一般ガラスはフロート板ガラス(単板ガラス)・網入り板ガラス・型板ガラス(くもりガラス)、機能ガラスは複層ガラス・Low-E服複層ガラス・合わせガラスなどがあります。
フロート板ガラス(単板ガラス)は普段も目にする、最も標準的な一枚板のガラスです。価格が安いこともあり、特に指定がない場合はこのガラスを使用することになります。
フロート板ガラスは割れやすいことが欠点です。また、割れたときに鋭利な破片が飛び散って危険でもあります。この問題を解消するためにガラスの中にワイヤーを通したものが網入りガラスです。中にワイヤーがあるため、ガラスが割れても破片を支えてくれます。飲食店やガソリンスタンドなど、火を扱う施設ではこの網入りガラスを導入することが消防法で定められています。
熱して柔らかくなっているガラスを模様付きのローラーに通して、ガラスの表面に型模様を付けたものが型板ガラスです。くもりガラスやデザインガラスとも呼ばれます。柑橘類の表面のような凹凸模様がついているのが特徴で、この型模様があるおかげで外部からの視線を遮ることができます。トイレや浴室など、外から見られるのを防ぐ必要がある場所に使用すれば、中を見られずに外光だけ取り入れることができます。
二枚または三枚のガラスの間に乾燥した空気の層を封じ込めたのが複層ガラスです。この中空層があるおかげで、複層ガラスには断熱効果が生まれます。冬は冷機が伝わるのを防ぎ、窓の結露も抑えてくれます。遮熱タイプの複層ガラスなら、夏も日射熱を遮り室内を快適な状態に保ってくれます。海外ではこの複層ガラスが広く使われており、韓国では新築住宅のほぼすべてに複層ガラスが使用されています。
Low-Eガラスは表面に金属膜をコーティングしたガラスです。金属膜を室外側に施したものと室内側に施したものとの二種類があります。前者は西日の当たる部屋、後者は冬の寒さが厳しいエリアでの使用に向いています。
二枚以上のフロートガラスの間に、中間膜となる樹脂を挟んでガラス同士を接着したものを合わせガラスと言います。中間膜にどういった素材を使用するかによってさまざまな効果をガラスに付加させることができます。たとえば、衝撃に強い中間膜を使用すれば空き巣などに割られにくい防犯性の高いガラスに、遮音効果のある樹脂を使用すれば防音性の高いガラスにすることができます。
窓のサッシは材質などによって種類分けすることができます。一般的な家庭ではよくアルミのサッシが使用されており、低価格かつ軽量で扱いやすいことがその理由として挙げられます。樹脂製のサッシは断熱性に優れており、北海道や東北地方など寒冷地域にて広く使用されています。単一の素材だけでなく、アルミと樹脂、アルミと木材などのよう複数の素材を組み合わせたデザイン性の高いサッシも増えつつあります。
窓はその開閉方法や設置場所によっても、さまざまに種類分けされます。よく見られる種類としては横引き窓が挙げられます。これのうち、引き違い窓と呼ばれるものが日本において一般的に使用されているものになります。人の出入りがある場所に適した開閉方法です。
開き窓は日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパではよく使われている窓です。開き窓は横引き窓などよりも解放できる面積が広くて、外気の取り込みに向いています。また、ガラスが重ならないため掃除がしやすいのも特徴です。
ブラインドのように細長いガラスを重ねたものはルーパー窓(ジャロジー窓)と呼ばれます。洗面所やキッチンなど、換気が必要でなおかつ外からの視線は遮りたい場所での使用に向いています。窓の開閉はレバーを回して行いますが、手の届きにくい高所へ設置する場合はボールチェーンや電動ユニットで開閉を行うことも可能です。
これらのほかにも、部屋から突き出している出窓や屋根に取り付けられた天窓など、窓にはさまざまな種類があります。
施工事例